こんにちは。
「ビスクドールの卵」管理人の こやぎ です。
今日は少し昔話をしたいと思います。
ビスクドールを作ってみたい そう思ったのは高校3年生の時でした。
お人形は怖かったけれど、美術の本に載っていたアンティークドールには興味がありました。
他に興味があったのは宝石。
ただの石ころに見えていたものが、研磨したりカットしたりして最終的に素晴らしいジュエリーになる。
自分の手でそんなものが作れたらカッコいいだろうなと思いました。
(のちに社会人になってからですが、会社を休職してジュエリースクールに通いました)
エスカレーター式に付属の大学に進学する、親の引いたレールにそのまま乗る ことに少し反抗したかったんだと思います。
私が、高校生の時はまだインターネットで簡単に検索なんて出来なかったので、図書館か本屋で調べるしかありませんでした。
しかし、本屋に行ってもビスクドールに関する本は殆どありません。
専門的過ぎたんですね。
今、自分があの時の進路に迷っていた自分だったら おそらくネットでサクサク調べて迷わず、人形制作かは分かりませんが何らかの創作の道に進んだと思います。
かろうじて見つけたのは少女雑誌の裏にあったビスクドールのリプロの分割の販売広告でした。
リプロ?
ここでひとつ 分からない単語が出てきました。
「リプロ」って何?
リプロとはリプロダクションの略。
メーカーが生産中止にしたものや、意匠権が切れたものをメーカー自身、もしくは他社がそっくりに再生産することを言います。
一般的に言われているアンティークドールとは100年以上経過したものになります。
今現在作られて目にするビスクドールは、原型である人形ジュモーやブリュなどの型から取られて作られていますので、現代のビスクドールはリプロということになります。
よく「リプロですか?」と聞かれたりしますが、アンティークでない限りリプロか創作(自分で型からおこしたオリジナル)しかありません。
ビスクドールについて聞く手段が、その販売広告しかなかった私はそこに電話して聞いてみることにしました。
確か日本ビスクドール協会だったと思います。
結局人形制作を職業にするには、お金もかかるし道のりも長そうだし、難しそうだと判断し速攻で諦め普通に進学しました。
大人になって今言えること
高校生の時の考えは「みんなと同じが当たり前」で、まだ自分でもやりたいものも漠然としていて見つけられずにいました。
他の道を選択するという勇気も自分にありませんでした。
でも後悔しています。
あの時、一歩踏み出す勇気が自分にあったなら、あの時の自分に今アドバイスしてあげられるとしたら
人と同じでなくていいんだよ
やりたいことをやるのが1番だよ
と言って背中を押してあげたいです。
随分と遠回りしました。
それから…
随分経ちひょんなことがキッカケで(靭帯断裂)作ることになりました。
ビスクドール制作は、やってみたかったことでしたが、でも、実際ビスクドールって誰でも作れるものなのでしょうか?
人形作りに必要なものって??
一体どのくらい費用がかかるんでしょう?
そんな不安や疑問いっぱいでスタートしました。
次回は具体的に人形作りに必要なものについて解説したいと思います。