こんにちは。
「ビスクドールの卵」管理人の こやぎ です。
今日は私がビスクドールの趣味を始めたきっかけについてお話したいと思います。
きっかけは左足の靭帯を切ったこと
小さい時から何かを作ることは好きでした。
ビスクドール制作を始める前もミニチュアドールハウスを作ったり、ステンドグラスを習ってもいました。
基本職人気質なので集中して何かをコツコツ黙々と作る作業というのは1番の幸せな時間だと今では感じています。
かといって、それだけ でもなくて
好奇心はおそらく人並み以上あるので面白そうなことを見つけると感覚で走り出しています。
極寒の2月の会社帰り午後6時過ぎでした。
246の交差点の歩行者用の信号が点滅を始めたので、急いで横断歩道を渡ろうと慌てて走り出しました。
真ん中あたりまで走った時、耳元で
バチーーーン!!
とゴムの切れるような大きな音がして
何の音?
と思った次の瞬間、倒れてその場から動けなくなりました。
246の片側3車線(計6車線)の交差点のど真ん中、車両の信号は一斉に青に変わりました。
ヤバイ!
けれど、自分では全く立つことができずパニックです。
横断歩道の向かい側で目撃していた数人の方々に抱えられ、渡りきることができました。
自分で救急車を呼び
下された診断は
左足の太もから足のつま先までの靭帯断裂
左足は壊死でもしたようにみるみる太ももから全体が真紫色に変色し、左足の血液が足の裏にどんどん溜まっていき内出血を起こし始めました。
足の裏の皮膚がこんなにも伸びるのかとびっくりしました。
足の裏全体の皮が伸びて血でぷよぷよになりました。
地面に足を着けられませんから歩けません。
もちろん、激痛で歩こうとも思えませんでしたが、ホラーでした。
軽い靭帯損傷だったら湿布や数週間の幹部固定で大抵の場合治るそうですが、ここまでの靭帯断裂は、完治しないそうです。
断裂した靭帯は1年で数ミリ位で伸びるそうですが、1番太い足を支えている靭帯が切れてしまったらスポーツ選手のように靭帯を縫う手術しか方法はありません。
しかしながら手術をしても完治するわけではないそうで、私はスポーツ選手ではないので手術はせず無理をせず気長にリハビリで治していく治療法になりました。
靭帯は骨を支える大切なものです。
骨だけでは歩くことは出来ません。
靭帯断裂を起こしたら、普通の人より転びやすくなり、骨折や怪我をし易くなります。
実際、自分の意に反してつまずいたり、足がもつれたり、転んだり、切れた靭帯の先の一片はふくらはぎあたりにあり、触ると痛いです。
寒い時期になると足の激痛に襲われたりもします。
湿布やロキソニンで対処しますが、治りはしません。
靭帯断裂にならないためには、日頃からストレッチなど軽度な運動、冷え対策は怠らないようにしましょう。
つくづく実感しています。
…というわけで私は、数ヶ月松葉杖生活をすることになりました。
毎日の松葉杖通勤で、不便さを感じました。
シルバーシートの大切さを知り、それと同時に誰一人として席を譲ろうという人に出会えなかった虚しさも感じました。
松葉杖通勤で休日まで松葉杖で出歩く気力が残っていません。
松葉杖は両手を使うので手が血豆だらけになってしまい痛いんです…
暫くあちこち出歩くことができなくなりました。
では、今の私に何が出来るだろう?
何でも良かったんです。
そこでヒットしたのが
「ビスクドール」
でした。
人形って私の中には小さい時にテレビで見た「髪の毛の伸びる人形」とか人形が人を襲うホラー映画の怖いイメージしかなく嫌いだっんです。
全く良い印象は無かったのですが、でもどうやって出来るのかには興味はあったんです。
2つ目のきっかけ 友人から貰ったもの
ミニチュアドールハウスをやっていたこともあり、知人から少し前にこんなものを貰っていたのも2つ目のきっかけとなりました。
何だと思いますか?
石膏で出来た人形?
ビスクドールというものの工程を全く知らなかった私は、普通に削って色塗りして簡単に出来る人形キットだと思って貰いました。
けれど…なんか変。
石膏ではなくてそれよりもっと軟く、ぎゅっと握ったり落としたら割れてしまいそうなもろいシロモノで、色塗りをしようとしても吸収されてしまいそうなものでした。
そうなんです。
今でこそ分かりますが、これソフトファイヤリング(素焼き)済みの型から抜いたお人形。
粘土を人形の型に流して、型から取り出して乾かしただけのもの。
本焼きはまだのものでした。
陶芸でいうところの粘土をこねて湯呑みのカタチにして乾かした、焼く前段階です。
…ということは、こんなに小さくても焼きものと同じ工程がいるのでは?
こんなシロモノを安易に頂いてしまったけれど、私では完成はできないな…
それを思い出したことからビスクドールを作れるのかな?作ってみたいなと思い始めました。
そして、思い立った翌日ビスクドール教室に申し込みの電話を入れていました。